株式会社ワイズスタッフ
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「女性が働きやすい社会」をつくるためのアンケート調査報告書

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~女性が働きやすい社会作りのキーワードは「公平な選択肢」~

株式会社ワイズスタッフ(本社:奈良県生駒市 拠点:北海道北見市 代表取締役:田澤由利)は、働く女性を取り巻く現実を、多くの女性の「生の声」として、社会を動かす立場の方に届けるべく、現代の女性の就業環境に関するアンケート調査を行いました。

 

【調査概要】

調査方法: インターネット調査
調査期間: 2008年5月23日~9月8日
集計対象: 2008年5月23日~9月8日
有効回答数:864

回答者属性:
年代(20代10.7%、30代46.5%、40代33.7%、50代7.1%、60代以上2.0%)
居住地(首都圏49.4%、中京圏3.8%、関西圏14.8%、その他31.9%)
未既婚(既婚67.8%、未婚27.2%、その他5.0%)
子どもの有無(子どもがいる もしくは妊娠中57.3%、子どもはいない42.7%)
就業状況(正規雇用47.2%、臨時雇用18.6%、その他の就業形態19.1%、無職15.0%)

【調査報告】

今回のアンケートでは、いまだ歴然とある就労場面での性差別、制度化は進みつつも利用しにくい女性支援制度、雇用形態(正社員か否か)による待遇の違いや、就業環境の地域差など、働く女性たちの様々な悩みが浮かび上がりました。

それらの根底にあるのは、「不公平感」なのではないか?性別、既婚、未婚、雇用形態、住んでいる地域に関わらず、すべての人に「公平」に、自分の生き方に合った柔軟な「選択肢」が与えられる方向へ、社会は動くべきなのではないか。

それが今回の調査を通じて、私たちが痛感したことです。
詳しくは、ぜひ以下の調査報告をご覧ください。

【調査報告詳細】

アンケートで記入いただいたフリーコメント「生の声」は以下からご覧いただけます。

「女性が働きやすい社会」アンケート
http://www.ysstaff.jp/db/db.cgi?page=DBView&did=152

以下をクリックすると、調査報告詳細のPDFファイルがダウンロードできます。

■■■■■ ダウンロードはこちらから ■■■■■
▼「女性が働きやすい社会」をつくるためのアンケート報告書(PDFファイル 610KB)
http://www.ysstaff.co.jp/files/docs/women_report_080911.pdf
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 

※上記URLを右クリックして、ファイルをPCにダウンロード(「対象をファイルに保存」)してからご覧ください。

(PDFファイルの閲覧にはAdobe Readerが必要です)
Adobe Readerのダウンロードはこちら(Adobeサイトへ)
http://www.adobe.com/jp/products/acrobat/readstep2.html

【本アンケートに関するお問い合わせ】

フリーアンサーの回答など、さらに詳細なデータをご希望される方は、株式会社ワイズスタッフ・リサーチ担当までお問い合わせ下さい。

▼お問い合わせはこちらから→フォームへ

 

■■政府への提言■■

~女性が働きやすい社会作りのキーワードは、「公平な選択肢」~

株式会社ワイズスタッフ
代表取締役 田澤 由利

まず最初に、本当にお忙しい中、今回のアンケートにご協力くださった皆さまに、心よりお礼申し上げます。皆さまのご協力のおかげで、私自身、整理しきれていなかった考えが明確になり、自分が動くべき方向性を示唆していただいたと感じています。

長文になりますが、今回のアンケートを通じて私が感じたことを、ぜひこちらでご報告させてください。

■働く女性は幸せになったのか?

これまでの日本は、一般的に、男性には「外で働く」、女性には「家庭を守る」という選択肢しか与えてこなかったように思います。いわば「強制役割分担」であり、それに従わない人は、世間では「変わっている」と見られてきました。

そんな中、少子化という現実を前にして、「女性が働きながら子どもを産み育てる」環境を整える必要性が高まり、「働く女性」をメインの対象として、施策や制度が整備されてきました。

しかし、今回のアンケートの生の声を聞いていると、「本当に働く女性は幸せになっているのか?」という疑問が浮かびます。

私がアンケート前に感じていた、『女性は、大変な状況を前にしても、「あきらめる」 あるいは 「苦労して乗り越えて」しまっていて、「声」に出せないでいるのではないか』という懸念も、多かれ少なかれ裏づけられたように思います。

制度を整えても、成果が出にくい原因、それは「働く女性のため」という方針から生まれた「不公平感」なのかもしれません。

■多様性(ダイバーシティ)に対応した「選択肢」

人には、さまざまな環境があり、それぞれの願いがあります。「子どもが欲しい」「家事に専念したい」「仕事に専念したい」「子育てをしてから、家庭を壊さない程度に仕事に復帰したい」「子どもも育てつつ、仕事もしっかり続けたい」

これが正しい、こうあるべき、というのはありません。しかし、それぞれの生き方に応じた、柔軟な「選択肢」は、用意されるべきではないでしょうか。

確かに、世間の意識は変わりつつあります。制度も整いつつあります。でも、現実には、まだ「選択肢」は限られているのです。

家庭(ライフ)をとれば、仕事(ワーク)をあきらめなくてはいけない
仕事(ワーク)をとれば、家庭(ライフ)をあきらめなくてはいけない

どちらかを選ぶのではなく、家庭(ライフ)も、仕事(ワーク)も、バランスよく生きたいという、まさに、ワークライフバランスを保つことができる「選択肢」が、まず必要とされているのです。

そして、さらに、「生き方」の多様性(ダイバーシティ)に対応した、選択肢が求められています。

また、今の社会は、(女性に限ったことではありませんが)、「仕事をする」ことにおいて、エンジンを切るか、トップスピードで走り続けるか、どちらかの選択しかできないように思います。

エンジンを一度切ってしまうと、再度エンジンをかけてトップスピードにまで戻ることが非常に難しい。長い人生、出産・育児はもちろん、病気や怪我など、さまざまな理由でアクセルを吹かし続けることができなくなることがあります。

そんなとき、エンジンを切ってしまうのではなく、アクセルのペダルを少し緩めることで、その時期を乗り越えることができたら・・・そして、そのあと、アクセルを踏み込むことで、以前の状態に戻ることができたら・・・

安心して、ペダルを緩めることができるのではないでしょうか。

■公平な選択肢

すべての人が「同じ」恩恵を受けるのが平等です。しかし、この問題で必要なのは「平等」ではなく、「公平」なのだと思います。すべて人に、自分に合った柔軟な生き方という「選択肢」が、公平に与えられるべきだと考えます。

「公平」であれば、どの選択肢選ぶかは、個人の意思にゆだねられ、そこには「ねたみ」や「不公平感」が存在する余地はありません。「家庭(ライフ)を大切にする」のも選択、「仕事(ワーク)を大切にする」のも選択、「家庭(ライフ)と仕事(ワーク)、両方大切にする」のも選択なのです。

この話は、「子育てをする女性」に限った話ではなく、「子育てをしない女性」も、また「男性」に対しても同様です。さらに、都会で働く人、地方で働く人、正社員で働く人、派遣で働く人、母子家庭の人にも、公平であるべきです。すべての人に「公平な選択肢」を提示することが、重要なのです。

ただし、誰もが公平に選べる分、結果は、自己努力・自己責任となることだけは、働く我々も決して忘れてはいけません。

■柔軟な役割分担

女性と男性には、「性」という大きな違いがあります。「出産する」ことは、女性にしかできないのは事実ですし、多くの子どもは、本能で「母」を求めるでしょう。

その動かしがたい事実までも否定して、男性と女性が必ずしも「平等」である必要はないと、私は考えています。ただし、「選択肢」は、男性にも女性にも、公平にあるべきです。

結果、数値的に「働く男性」と「子育てをする女性」が多い社会のままであっても、それはそれでいいと思います。重要なことは、男性と女性が、それぞれの個性に応じて、柔軟に役割を分担し、次世代の育成ができているか、「子育てをする男性」や「働く女性」が堂々と生活し、社会参加できているか、だと思います。

「公平な選択肢」のある社会を作るための施策を、国にお願いしたいと切に思います。

■「公平な選択肢」のための施策のポイント

最後に、「公平な選択肢」のための施策を検討するにあたり、重要な点は、以下の2つだと考えます。

  • 「選択肢」1つ1つに対して、施策を実施する
    すべての女性が「子どもを産み育てながらバリバリ働きたい」わけではありません。「子どもを持つ女性の優遇」が「子どものいない女性の負担」になる危険性もあります。一方で、「子育て期間はゆっくり休んで、適度に仕事に戻りたい」といった人もいます。これらを十把ひとからげで施策を実施すると、中途半端な施策になってしまう可能性があります。
  • 企業にメリットのある施策を実施する
    労働者に手厚い保護制度を用意しても、企業に対する配慮がないと、導入率を高めることはできません。大きな企業は体力があるため、「社員の福利厚生」と割り切って実施することができます。しかし、日本の95%を占める中小企業(特に地方企業)は、大企業基準で導入すると、会社自体の収益を悪化させる危険性もあるのです。労働者の幸せのために導入させた制度が原因で、その人が職を失ってしまうという結果は誰も願っていないはずです。

以上、長くなりましたが、私が感じたことについて、まとめさせていただきました。

今回、皆さまの声から得たこの結果は、単なるアンケート結果発表という形で終わらせるつもりはありません。このような施策を国に実現していただくために、私自身もできることから行動していく所存です。

今後の動きについても、随時、こちらで報告させていただきますので、これからも皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

最後になりますが、本調査を実施し、レポートを作成するにあたり、本当に多くの方にご協力をいただきました。ここに、心より感謝の意を表します。

アンケートにお答えいただいた皆さまはもちろん、私からの案内でより多くの方に当アンケートをご紹介いただいた皆さま、そして、社長のわがままにもかかわらず、協力してくれたワイズスタッフのスタッフたちに、あらためて、お礼申し上げます。

★こちらもご覧ください→『福田総理に「女性が働きやすい社会」への女性の声を届けました!』
http://blog.5012.jp/tazawayuri/archives/2008/09/post_200.html