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SOHOワーカーと保育園~預けるまでの葛藤、決断、そして作戦(?)

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子どもの保育園入園までに至る経緯を、何気なく田澤社長に話す機会があったとき、このコーナーへの寄稿を依頼された。小さい子どもを抱えながらの働き方はさまざまで、どの選択にも正解はないだろう。ワーキングマザーとしてまだまだ新米。体験談を語るなどおこがましいのだが、ひとつの事例として参考になればと引き受けさせていただくことにした。

◇SOHOワーカーから、SOHOワーキングマザーへ
今年でSOHOワーカー歴は約 4年。おととしの秋、当時住んでいた米国で息子を出産した前後も、ネットメンバーの皆さんのあたたかい支援のおかげで、「働く」ことにはほとんどブランクを作らずに済んだ。そして、産後 4カ月たった昨年春、日本(東京)へ帰国することに。

幸い、私の実家は東京。ありがたいことに、両親は、困ったときには助けるよと言ってくれた。「甘えかな?」とちゅうちょしたが、今は得られる助けは受けようと、帰国後の住まいを実両親のそばに決める。さあ、これで忙しくなったときには子どもをみてもらいながら、育児と仕事をがんばろう。日中、思うように仕事ができない日は、睡眠時間をけずって挽回しよう。やる気次第で何とかなるはず……。しかし間もなく、この見通しは甘かったと感じ始める。
◇「外」へ預けるという選択が浮上
まず、情けないことだが、日中、子どもと思い切り向き合うと、夜に仕事をするときは疲れて集中力が落ちてしまうことが多かった。締め切りや納品が近い時期には、とても一日の「空いた時間」に仕事をすることでは追いつかない。また、クライアントは当然、営業時間である日中に連絡してくるし、急な要望にこたえなければならないときもある。

実家では、都合が悪くない限り、頼めば快く子どもを預かってくれた。しかし、いかに元気とはいえ、両親とも還暦を過ぎた。これからますますパワーアップしていく息子の世話を全面的に頼るのは、ほどなく難しくなっていくだろう。一時保育サービスについて調べてみると、常に確実に預けられるとは限らないようだ。今後、継続して仕事の予定をたてていく上では、思い切ってフルタイムで保育園に入れたほうがいいのではないだろうか……。子どもが 1歳の誕生日を迎えた昨年秋、保育園へ預けることを考え始める。次年 4月入園の申込み書類の配布が始まった頃だった。
◇ここは保育園激戦区……申請しても見込みなし?
私の住む東京・S区では、保育サービスに関する詳細な情報を、Webで提供している。保育園の現時点での空き状況も、ネットで確認できるのだ。うーん、さすが保育園待機児童数の多さは都内有数の当地。どこもほとんど定員いっぱい。ほとんどの保育園は、いずれも満 1歳からの受け入れとなる。4月1日時点で、息子は1歳4カ月だが、こんな小さいうちから毎日預けて大丈夫だろうか……。

とにかく申請書類をもらいに役所へ出向く。私の仕事の形態を話すと、自営と同じ申請形式になるとのこと。共通の入園申込書に加え、仕事内容や就労形態などを記述する就労状況申告書を提出する必要がある。ある程度予想していたとはいえ、けっこう申請には手間がかかりそうだ。こんな保育園激戦区と言えそうな地域で、私のような働き方と仕事の内容を認めてもらい、入園することができるのだろうか……。

しかし、最初からダメと決まったわけではない。入園希望順位をつけるため、いくつか保育園を見学していくうち、「ここなら、子どもはたくましく、心豊かに育ってくれるだろう」と思える園にも出会った。行動
しなかったことで、後悔はしたくない。申請書作成にとりかかった。
◇入園申請書作りは仕事以上に大変!?
第 1希望に決めた園では、新規入園児をとるのは、定員いっぱい受け入れる満 1歳児のときと、2人定員が増える満3歳児のときのみ。後は転居などによる退園者が出るときに待機児童から区が選択するとのことだ。したがって、入園するなら、 1歳児で申し込む今が最大のチャンスということになる。

申請書類作成は、予想以上に時間をとられた。「在宅で働いているのに、なぜ、保育が必要なのか。自分はどんな仕事をしているのか」。区の保育課に理解してもらうために、日単位・週単位の就労スケジュールや仕事内容などを、就労状況証明書の様式に沿ってできるだけ細かく書き込んでいった。私の主な仕事は執筆なので、実際の成果物を添付した方が分かってもらいやすいだろうと、執筆者として名前が入った記事の部分的なコピーも用意。

自己申告だけでは説得力が弱いように思え、ワイズスタッフへ就労証明書、もしくはそれに準ずる書類を欲しいと願い出る。実は、こうした依頼を行ったのは私が第 1号とのこと。かなり対応に手間をかけていただいたようだが、無事、就労(業務委託)証明書を受け取った。ちなみに、子どもの父親である夫(会社員)の就労については、会社からの勤務証明書を提出する。
◇できるだけのことはしたつもり~結果は?
申請は、管轄の役所で面接を受けながら行われた。SOHOという働き方も世間に知られてきたからだろうか、在宅で勤務しながらの保育園申請について特に何か言われるわけではなく、予想外に淡々と面接は進んだ。書類を提出すれば、後は選考結果待ち。最後まで、やれるだけのことはやっておきたくなり、年明け、区の保育課に申請書類提出後の就労状況を報告した手紙を送付しておいた。

そして結果は……第 1希望の園へ入園許可がおりた。入園できるかどうかは、各保育園の受け入れ枠と希望者数のバランスで決まるため、希望していた園にどのくらい待機者が出たのかは分からない。だが、第 1次選考でもうこの園は定員いっぱいだった。S区全体では1歳児クラスへの申請者数は受け入れ可能枠を約 200人オーバーしていたから、「できるかぎりのアピール」を心がけておいてよかったのかな、と思っている。
◇預け始めて……
否、昼寝拒否とかなり激しく反抗した。だが、保育士さんたちいわく、「そういう子ほど慣れるとなじみやすい」そう。今は、預け始めの頃がウソのように、笑顔いっぱいで園生活を送ってくれている。その姿が、息子から私への「預けること」に対する答えだろうと受け止めて、感謝しながら仕事に向かっている。

SOHOだから、子どもを長時間預けてまで働くなんてしたくない……。そう思われる方もいるだろう。でも、仕事の状況、将来の希望、家族との関係などから、当初は思い描きはしなかった選択をすることも。そんな1つの例として読んでいただければと思う。 

Y's STAFF メンバーS(東京都在住)

【作成日 2003/10/21】

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