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【ネット時評】今年こそは「ネットで仕事」元年に!!~魯迅曰く「人が歩いて道ができる」(2003/01/08)

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 インターネットが日本で普及し始めた1998年初め頃、ITを活用した理想のワークスタイルとして、SOHO・テレワーク・在宅ワークという言葉がマスコミをにぎわした。しかし、現実は厳しい。リストラの時代にSOHOにまで回る仕事はなく、テレワークは大手IT企業の福利厚生の域を出ず、主婦の在宅ワークにいたっては、怪しい商法の温床と化している。

 2003年。この数年の投資が実り、日本のネットインフラが整いつつある今年こそ、「ネットで働くしくみ」に目を向けるべきではないか…。

■人が歩いて道ができる

 昨年後半は、高速道路を造り続けるか否かで様々な論議を呼んだ。高速道路があれば、生活が便利になる、経済が発展する・・・そう信じて、莫大な公的資金をつぎ込み、日本は高速道路を建設し続けてきた。事実、生活は便利になり、経済は発展した。

 しかし、バブルの憂き目に合い、ふと立ち止まってみると、国民のお金をかけて作った道路が生かされていない地域があるじゃないか。これは無駄だ。利用者が多い地域はほぼ完備しているのだから、計画を変更しよう…。本当にこれが、正しい「政策」なのだろうか。

 魯迅曰く「地上本没有路、走的人多了、也便成了路」。

 もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。

 そう。「道を作れば、人が歩く」のではない。それは、すでに人が溢れている都会だけ。あきらかに人口の少ない地方では、「道を作るだけでは、人は歩けない」のである。だからといって何もしなければ、「人」は「道」のあるところに集まるばかりである。

■高速道路建設の二の舞になるな

 ここ数年、国は「インターネット環境の整備」にお金と労力をつぎ込んできた。「高速ネット環境が整えば、生活が便利になる、経済が発展する」から。しかし、ネットのインフラ整備だけに目を奪われていては、高速道路の二の舞ではないだろうか。

 ネット環境の地方格差はどんどん広がっている。今や都会では、選び放題のブロードバンド環境。これに対し、光ファイバーという情報の物理的な道路が、すぐそこまで来ていても、利用できずにダイヤルアップで接続している地方は少なくない。光ファイバーのアクセスポイントを作っても、利用者が少ないから採算が合わないからだ。地域を超え、都会との格差を無くす道具であるはずのネットまでもが、都市集中型に向かっている。

 今、我々がすべきことは、「歩く人がいないから、道を作らない」のではなく、「歩く人」と「道」を一緒に作り育てていくことだ。

 ネット環境が整備され、ブロードバンドが低価格で普及し、都市圏では6割もの家庭でインターネットに接続できるようになった。おかげで、買い物から情報収集まで、国民はさまざまな恩恵を受けている。しかし、政府がお金をかけてネット環境を整えているのは、「国民がネットで映画を見られるようにするため」では、決してない。「経済の低迷」「地方の過疎化」「少子化」「高齢化」…国が抱えているさまざまな問題を解決してこそ、この設備投資が評価されるのだ。

■社会問題の解決への糸口

 「ネット上に会社を作れば、埋もれている能力を生かせるはず」と、会社を立ち上げて4年と3ヵ月。ITバブル真っ只中を、北海道オホーツクの小さな有限会社がネットで優秀な人材を探し、ネット上で仕事をこなし、年商1億円を実現した。これはこれで「自分をほめてあげたい」。しかし、私が本当に目指していることは別にある。それは、「ネットオフィス」という新しいワークスタイル・ビジネススタイルが認知され、当たり前になる時代が来ることだ。

 国がネットの「道」を作ってくれるなら、私は、ネット上に「仕事場」を作ろう。そうすれば、「人」は都会に縛られなくなる。日本全国、北海道でも沖縄でも、親が待っている田舎でも、夫の転勤先でも、どこでもいい。自分にスキルがあれば、どこででも仕事ができるのだ。

 そんな社会が当たり前になれば、人は都会で暮らす必要はない。労働者は、会社組織に甘んじることなく、自分のスキルを磨き続ける。女性は、通勤や保育を理由に出産をあきらめることもない。仕事を終える年齢だって、自分が決める。ネットという「道」を作ると同時に、そこで働く「人」を育てることは、今の日本社会にとって、決して間違った投資にはならないはずだ。

■「道」は誰かの一歩から始まる

 弊社では、ネット上でスタッフ80名が、50のプロジェクトを並行して遂行している。「どうやって管理するの?」よくされる質問だ。答えは簡単。ニーズに迫られ、新しいツールを自ら開発したのだ。

 そのツール『Pro.メール』(http://www.promail.jp/)を、1月16・17日、東京ビッグサイトで開催されるベンチャーフェアに出展し、同時にオンラインで販売する予定だ。数名のSOHOワーカーからオフィスのプロジェクト管理まで、ネットにバーチャルなオフィスを創る道具である。

 私の考え行動していることなど、ほんの小さな動きでしかない。しかし、誰かが最初に歩き始めなくては、「道」はできない。2003年という年が、「ネットで働く」元年になることを願いつつ、道なき道に歩み出したい。

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